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2005-08-04 Day2
_ [Vietnam] Day2「転機」
一夜が明けた。朝食を取ろうと1階の小さな食堂へ。そこで、一つ目の希望。パンが旨いのだ。話には聞いていたが実に旨い。その時食べたのはフランスパンなのだが日本で食べる下手なパンより全然美味しい。元々、フランスの占領下にあったからか食文化は発達しているようだ。
そして先ずは考え直したプランを実行に移す。ホテルをバックパッカー系の場所から中心部へと移す。そしてホーチミンを中心とした観光をしながら、フエ、ホイアン方面への足掛かりを作ろうというプランだ。
ホテルの人にタクシーを呼んで貰い、一路中心部へ。開きっ放しの窓からカブ渋滞の喧騒が飛び込んでくる。見れば見るほど歩いての長距離移動は困難だと思い知る。
着いたホテルで空き部屋を聞くと「full books」。心の中で盛大によろめく。ホテルの人から近くのミニホテルを紹介して貰うが、ガイドに無いホテルだったのと、中心部から逆方向だったので、歩いて別のホテルを探す。相方のスーツケースのキャスターがガラガラと音をたてる。程無くしてホテルを見付け、聞いてみると再び「full books」。実は、海外でこの言葉を聞いたのはこの日が初めて。しかも二回。まだまだ土地勘の無い俺と相方は、取り敢えずロビーの椅子に座り込んだ。その時、ロビーのおねえさんが「部屋、ありました」。やっと安堵して二日の宿泊を即決し部屋に向かう途中、「あ、ツインって云わなかったなー」と気付いた。で、ダブル部屋。しかし、流石に中級ホテルらしく設備は十分。安心した俺達はベッドの上にへたりこんだ。
落ち着いて地図を見ると、そこは正しく中心部の大きな通りに面した場所で非常に便利であることが判明した。とにかく土地勘を養うべく観光がてらに外をぶらつく。
ホーチミン師の像
劇場
そして、相方が色々と気付き始める。そこは、ベトナムの有名な陶器であるバッチャン焼きやアオザイなどの専門店の立ち並ぶ、所謂、観光客相手の一角だったのだ。俺がノーマークだったその手の店を半ば引き摺られる形で回っていると、半分はうんざりだった俺の物欲が徐々に刺激されていった。オーダーメイドの判子が特にツボに入り、今までは遺跡や建造物以外には全く縁の無かった旅の方向性ががらりと転換したのが分かった。
コンビニが一切無いベトナムでやっと見付けたスーパーマーケットで食糧を調達し、美味しいフォーを喰らい、徐々に旅が旅らしくなっていく。
そして、俺は一つの決断をした。ホテルのすぐ近くに日航が経営するツアー会社を見付け、そこで旅の全てを決める事に。拙い英語でベトナムの厳しい交通事情やホテル事情を乗り切るのは厳しい、と判断したのだ。意を決して二人で乗り込むと、そこには日本人の受付係がいた。
先ず、明日の市内観光のツアーを予約し、その後のホイアン行きの飛行機の手配、宿泊するホテルと空港への出迎え、更にホーチミンに戻ったときの宿泊先と出迎えを手配。これで、旅の沿革は決まり余計な心配から解放される。あっというまに予約は完了し、しかもリーズナブル。なんて便利なんだ、と今更ながらに実感する。出されたロータスティーを飲みながら、やっと旅を楽しむ精神状態へと落ち着いていったのだった。
その後は、市場だのを回ったあとベトナム料理のレストランで美味しい食事と衝撃的な味のスープ(お茶味、と云うべきだろうか。驚く程、口にあわなかった。これも旅の醍醐味と云えよう)を食し、夜遅くまで続いたこの日の観光を終えた。そして、やはりベトナムのテレビは愉快なのだった。