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2009-06-08 hit and away

このバンドはやばいよ!

何か、Mixiの方から回ってきた。とりあえず受け取ったがどこにも回す気はなし、その当ても無い。

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01 mono omoi / Detune

エレポップなグループの30秒ほどの小品インスト。

心地よい音だがこれだけ聴いてもなあ。シャッフルはこういうのが辛い。

02 ゆきちゃん / 山本精一

タイトルの意味は不明。グリッチ音とアンビエントなループ音で構成されている。

長い周期で鳴らされるキック音が構成の基盤となっているようだ。

山本精一のエレクトロニカは非常に個性的で聴きがいがある。

03 義太夫「千両幟」/ 竹本相生太夫

イギリスの録音技師が初めて(少なくとも現存の範囲で?)日本で正式に音楽の録音を行ったときの記録をCD化したもの。時期は明治〜大正時代だったかな。

まだ東芝EMIの頃だったから、こういう商品企画がなりたったのだろうか。

04 バースディ / MOONRIDERS

MOONRIDERSの実験精神がいかんなく発揮されたアルバムから。当時は発売が見送られた経緯があった。この楽曲もひたすら1フレーズがループされ、色々な音が重なり合う。

05 Lipmooong / HARPY

itoken率いるアヴァンポップなグループ。キョウコ(ex.黒色エレジー)らが参加。これも30秒くらいのインスト。リコーダー、ヴァイオリンなどなどが調子っぱずれに鳴らされる。

06 疲れてしまう前に / Der Zibet

いやいやいや。

ビジュアル系に影響を与えたバンドになるのだろうか? 退廃的でグラムなロックバンド。BOOWYやup-beatが表ならこのバンドは裏。ボーカルはグラム系なのにバックは非常に巧者揃いでギャップが面白い。

07 Mr.Completely / Trey Anastasio

Phishのリーダーのソロ作。ホーンを含めたビッグバンド的な布陣で、インプロ的な間奏に入ると一生このまま終わらないんじゃないかと云う感覚に襲われる。Phishそのまんまです。

08 遠くの喝采 / NOVO TONO

大友良英、山本精一、Phew ら、豪華なメンバーのグループ。

植村の爆発的なドラミング、Phewの不思議な語感による早口ボーカル、全てがオリジナルでカオティックで素晴らしい。

09 雨の遊園地 / さがゆき

中村八大の楽曲をカバーしたアルバムから。大友良英のプロデュース。

さがゆき自身が中村八大の後期のお抱え(?)ボーカリストだったからか、非常に声質と楽曲の相性がいい。

10 STK / INORAN

元LUNASEAのギタリスト。稚拙だったボーカルも徐々に上手くなっている。ビジュアル系のバンド出身にしては珍しく一音一音に拘るタイプのギタリストなので派手さは無いが良い音鳴ってます。

11 はちぶんぶ / ほぶらきん

いやいやいや。

「わーわーわーわーわーわーわーにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃー」。

以上です。

12 Praise / The Dead

なんでこんなんばっかり。

グラインドコア系のバンドの筈なのだが、これは20秒ちょっと恐らくメンバーの声だけで作ったトラック。

13 Epoxi-Lips / RX Bandits

ミクスチャー系のバンド。エモ的な要素が強く、タイトな演奏と疾走感がかっこいい。非常に極端な緩急も MARS VOLTA 辺りと同世代のバンドだなーと思わせる。

14 Gut Feeling / Devo

映画「ライフ・アクアティック」の O.S.T。このトラックは Devo のアルバムから。この映画、音楽担当が Devo のマーク。他のトラックも秀逸。

15 Sarah / ZABADAK

ZABADAKがアコースティックな音楽性に舵を切ったアルバム。ちょっとボサノバチックでもあり、でも間奏はプログレ+北欧な王道路線。

16 陽気なサイバネ人 / ほぶらきん

いやいやいや。

またかよ。

行き過ぎた悪ふざけが素敵なバンド。

17 Just feeling / Tokyo No.1 Soul Set

再始動後の作品。心地よいギター音とキック音。終盤からの展開は正しくSoul Setの王道。渡辺俊美のボーカルにほっとします。

18 Stone Age! / P-MODEL

解凍直後のP-MODEL。ことぶき光のピコピコ感が気持ち良すぎ。個人的には一番好きなアルバムかも。

19 Revenge Of The Lawn / BEYONDS

活動再開シリーズは続く。

捻くれていて哀愁まみれのパンクサウンド。

20 Friend Or Foe / Foetus

インダストリアル界の帝王、唯一のメジャー発アルバムから。

重苦しいサウンドなのに、どこかユーモラスでシニカル。どこからどう聴いても Foetus なオリジナリティーに溢れている。

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これはひどい。30秒くらいの楽曲が3曲も。

延長戦をしたら、「日本狂詩曲/伊福部 昭」「Scenery/NAHT」「기생충/넬(nell)」と続いた。なんだか西洋のものがちっとも来ない。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ GT Guitar [バトンお疲れ様。 これ、人それぞれ個性が出てきて面白いなぁ。 マニアックな音楽にVisualが少し混じってるのが..]

_ gato [iPodが80GBしかないから控えめにセレクトしながら入れているので、母集合に変な偏りがあるみたい。 もっと酷いの..]


2009-02-28 update, rainy day

サーバOSをアップデート

Debian etch から Lenny へ。

そしたら、tdiary のアップデートがうまくいってなかったらしく、Plugin error が出るようになっていた。気付かなんだ。

どうも、tdiary.conf の内容が変更されたらしいので、/usr/share/tdiary の中のサンプルを見ながらマージ。

他にも色々と問題がありそう。忙しいのでぼちぼち直す。

何となく

小説を書いている。新しく購入したテキスト入力ツール pomera が快適だからだが。

過去に書き残したものを散りばめながら、悪夢のような不条理を孕んで何も残さずに進行中。


2008-08-03 I am psychonauts.

無理矢理

夏休みを取ることにした。9月までに取らなくてはいけないのだが、9月は長期休暇など取れそうにない。なので、もうとっとと取っちまえと。不安は多いが仕方あるまい。8/11から。

「Little Lucid Moments」Motorpsycho

輸入盤ですぐ買ったのに遅ればせながら。国内盤は先日出たようだ。

Norway のバンド Motorpsycho の新作。前作はドラムが脱退して二人体制で、それでも二枚組の大作で、全編ロック馬鹿で痛快な作品。本作は新ドラマーも加入し心機一転、いや、ロック馬鹿加速。

全4曲なのに、約60分。全曲10分越え。初っ端から20分超えの大作。馬鹿だろ、あんたら。しかも、キレキレのロック。Motorpsycho節が炸裂しすぎて、引きこもりpsychonautsの俺はヘッドフォン着けて拳を突き上げる。

最近の作品はコーラスワークが素晴らしすぎて、部屋の中で絶唱。10年選手のファンとしては本望です。色々な引き出しがあるバンドなので多彩な作風も味わいたいけど、ここまで振り切れた作品なら文句なし。

リリースはドイツの Stickman と本国の Rune Grammofon から。自分が買ったのは Rune盤。LPも購入。

ついでに、

dEUSも新譜を出し、両バンドを10年追っかけてる身としては嬉しい限り。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ GT Guitar [最近、どう?]

_ gato [test]


2008-07-28 works on fire

忙しい

いったい何時までこの状態が続くのか分からないが、ぼちぼち無理矢理にでも書く。

Genetic Toxoplasma

古い友人とやっているノイズユニットなのだが、このたび相方がBlogを始めたらしい。

で、最近ジャズも聞きはじめたのだとか。

Jazz

そういや、自分はどこからJazzに入ったのかなどと思い返してみた。

実験音楽の類いが好きだったのでFree Jazzは何となく好きだったが、今の知識で考えると当時聞いていたものはその中でも特殊なものが多く、中で特にJazzに近かったのは John Zorn だろう。オーネットコールマンの楽曲を超高速でアレンジする SPY VS SPY だとか、そんなのを聞いていた覚えがある。そこから、Brad Mehldau だとか Bill Evans に進むのに数年を要し、一方で日本の Jazz を多く聞いていた。プーさんとか。

そこから、大友良英のONJQや菊地成孔の書籍を介して一気に聞き進めていった感がある。なので、自分にとっての Jazz はビバップからモーダルに進化した Jazz の線上にあるものがメインとなった。あと、Norway の Jazz シーンにも傾倒している。

どうも、「これ」というものが存在しないようだ。Bill/Gil Evans, Miles, Parker, Coltrane, Ayler, Ornette などそれぞれが好きだが、明確な違いや個性を聞き分けられてはまり込むほどの耳は持ち合わせていない。それでも、こうやって聞き続けているのは勿論、音楽の素晴らしさもあるが、演奏家の佇まい、クールさに惹かれているのだと思う。ロックやメタルやパンクの熱さとは真逆の感性。自分の音楽生活のバランスを保つ重要な位置をいつの間にか占めているのかもしれない。

ついでに、自分の好きなJazzの代表格をまとめて。

Bill/Gil Evans, Miles, Parker, Coltrane, Ayler, Ornette。

ATOMIC, Jaga Jazzist, Bugge Wesseltoft, NPM, Eivind Aarset。

John Zorn, Sunra。

ONJQ(ONJO,ONJE), 渋さ知らズ。

少し離れるが、Soulive や Mats/Morgan Band も入れて良いかな。

十年前、Jazz Rockに嵌りたての自分にどでかい一撃を与えた二人 Mats/Morgan を中心にしたバンド。盲目のキーボーディスト Mats と、変態ドラマー Morgan。在りし頃の Zappa に注目されていたのも頷ける。


2008-07-05 crush and build

忙しい

のだ。前哨戦でこんなに地獄を見て大丈夫か。

まあ、ラストスパートだな。

音楽の

話をしたいが、また明日。

最近、レコーディングの準備と称してキーボードをぷにぷにいじっている。

基礎を元にした音作りをしたいものだ。

本日のツッコミ(全9件) [ツッコミを入れる]

Before...

_ Aqlejokh [Punk not dead ]

_ Uwbkafky [Very Good Site ]

_ Mswmhitr [This site is crazy :) ]


2008-06-09 halfway

とりあえず

一区切り。大きな山は控えているが。


2008-04-29 music! music! music! 4

忙しくなってきた

更新も滞りがち。でも音楽の話を。

「Ghost」

同名のグループもあるが、日本のサイケデリックバンドの方。

活動歴はもう随分と長い。20年以上、独特の音楽を追究している。

初期作はPSFから、近作はDrag Cityからの発売である事からも自明なように、所謂サイケデリックな音楽である。しかし一言でサイケデリックと云っても音楽性は非常に幅がある。Ghostはどちらかと云うとアコースティックな音を基調にしている。実は、この時点で非常にユニークだ。

サイケデリック・ミュージックは主にエレキギターの蕩けるような音が特徴である。日本で云うと「White Heaven」「Stars」「ゆらゆら帝国」「HIGH RISE」「花電車」など。「蕩けると」云ったが、その種類も様々で浮遊したり、酩酊したり、時には激しいファズをかましたりもする。時間や空間の感覚を狂わせたり、豊穣な香りを漂わせたり、とにかくあらゆる感覚に侵入する。そんなエレキギターの音色をGhostはあまり鳴らなさい。それでもやはりサイケデリックなのだ。

もし、音の傾向をジャンルで例えるならチェンバーロックだろうか。近作こそギターを使う事も増えて、シンフォニックメタルのような(これは表層のみをなぞった印象だが)曲もあるが、音の選択は通常のロックからは遠く離れている。アンプを通して生まれる音が非常に少ない。即興演奏も多く非常にカオティックな面もあり、一方でトラッド色も濃厚だ。

バンドの姿勢も独自性が非常に強い。初期から free tibet を強く意識していた数少ないバンドでは無いだろうか。DVDでは大使館の前に座り込み、メガフォンで抗議する姿を見る事が出来る。十年ほど前には free tibet をタイトルに冠し、その主張を収めたアルバムも発表している。アートワークにもサンスクリットや仏教からのイメージが多く、寺院での録音を行うなど東方の神秘を全面に出しているし、楽器にも邦楽で使用されるものがよく使われている。バンドの主張に明確な芯があり、それを表現するために音楽が作られているようにも思える。これはリーダーである馬頭のものである思われるが、長い活動でメンバーを大きくかえながらもしっかりと自らの道を歩んでいるのだ。

上の様に書くと政治性の濃いバンドなのかと誤解されてしまうかもしれないが、そうではない。確かに前述の free tibet をタイトルに関したアルバムは、はっきりとそのスタンスを提示しているが、3rd アルバムでの寺院での録音(3rd アルバムは、ほぼ全編が寺院での録音だ)は、その見事な響き、決してスタジオではでないであろう幽玄とした音空間に圧倒される。大量の楽器をメンバーが演奏し、なおかつ高い演奏技術を持つ、非常にミュージシャンシップの高いバンドなのだ。

また、ほぼ全編英語詞であることも特筆すべきかもしれない。始めからワールドワイドなのだ。近作では日本語詞もあるが、その内容は摩訶不思議なもので、全く世界観を壊していない。

最後に。馬頭のボーカルはほんの少し不安定で、非常に繊細だ。英語の発音も日本人独特のもので、人によっては気になるかもしれない。だが、それでいい。日本の、アジアの幽玄を、Ghostはしっかりと伝えてくれるのだから。


2008-02-13 So black, so funny.

ブラックコメディー

について。

ブラックコメディーが好きだ。特にモンティーパイソンとサウスパーク。

両者は30年も離れているし、イギリスとアメリカと云う似ているようで実は全く異なる国から生まれた。しかし、明らかに同じ流れの上にある。ブラックコメディーの系譜の上に。

と、まずは前置きだけ。

というのも

最近、またサウスパークを見返しているのだが、ケニーが死ぬエピソード(いや、毎回死ぬのだが、例のエピソードのことだ)を見て、コメディー作者の書くシリアスな物語の破壊力に嘆息。

「スタン、行っちゃ駄目だ!」

「行っちゃうのは俺じゃないよ!あいつだ!」

と云うやりとりには、涙腺が毎回のように決壊してしまう。だからこそ、あの酷すぎる結末(と云うか、オチ)にやられてしまうわけだが。俺の涙を返せ!


2008-02-12 music! music! music! 3

引き続き

音楽の話を。

余談だが、ビジュアル系というジャンルは本当に誤解されているなーと、改めて。まあ、音楽雑誌があれもこれもビジュアル系の箱に収めたがったり(おそらく、ビジュアル系のファンに色々と関連付けて紹介したかったのだろうが)、そもそも定義が曖昧(そもそも音楽なのにビジュアルって何よ?)だったりするので致し方ないところだが。

また、対象年齢が低めなのも善し悪しで、ビジュアル系で音楽を聞きかじったばかりなのに、それが音楽の中心であるかのような考えを持ってしまったりもする。自分にも十分、身に覚えがあるので分からないでもない。問題はビジュアル系「専門」の雑誌だらけになっている現状にあるのかもしれない。曖昧だったはずのジャンルが、いつの間にか定型化してしまって、ますます孤立しているように思える。

自分は、ガキの頃にビジュアル系やらメタルやらゲームミュージックやらトラッドなどの、まさしく「オタク」の聞く音楽の典型を通過して育った。今でこそ、その辺の嗜好は紛れてはいるけれど、子供の頃の体験は根強く残っている事を実感する。

しかし、なんでこんな典型が生まれたのだろうか? メタル(最近ではメロディック・スピード・メタル辺りが典型のど真ん中か)に関しては、メタルの歴史を追ったドキュメンタリー映画を見て何となく分かった気がした。ビジュアル系もわかりやすい。ゲームミュージックはそのまま。トラッドは良くわからない。漫画家に好きな人が多いからか?

なんてことをぼんやりと考えては見るのだが、やはり不毛な作業だ。ジャンルなんて分け隔てなく聞けばいいのになーなんて、呑気な結論に達してしまう。

ただ、最近になって強く思う事は、ジャンル分けするならちゃんと時系列やら歴史を追わないと片手落ちだなということ。それがいやならジャンル分けやら、「あれに似てる」とか「パクリ」なんて口に出さない事だ。

「Area」

イタリアのプログレッシブ・ロック。自分は、大学生になるまで全く古い音楽(クラシックは除く。ロックやポップスの話)を聴かなかった。70年代より前の音楽は自分にとって「過去」のもので、「現在」の音楽を追うのも手一杯なのに、わざわざ遡るなんてありえないと思っていた。全くもって中学生の反抗期的な理由なのだが、どーせ「古典」なんてラジオやら何やらで耳に出来るだろうなんて軽く考えていた、というのもある。だが、それは大きな間違いで、「古典」として残るのは多くの人に受け入れられたものだけなのだ。そんな、至極当然な事を気付かせてくれたのがAreaだった。

ちょうど、Crampsの原盤が国内盤で一斉に再発された時期だった。当時、自分の聞いていた音楽との関連で興味を持ち購入したのが「Maledetti」。今までの拘りが阿呆のように思えた。アバンギャルドでポップでテクニカル。こんな音楽も聞かずに、何をやっとったのだ、俺は。と、激しく後悔した。

ある意味で、私を音楽の反抗期から救ってくれたバンドである。デメトリオとバンドの緊張感溢れる演奏は、今聞いても居を正さずにはいられない。


2008-02-02 music! music! music! 2

引き続き

音楽の話を。

「FUNHOUSE」

SSEというレーベルは自分にとって数多くのお気に入りを輩出・発掘した重要なレーベルだが、その中でもトップクラスに位置するバンド。

音楽性はミクスチャーとかオルタナティブと表現されるものにあたる。NGというレーベルから発表された1stでスティーブ・アルビニが録音に携わっている事からも分かるように、金属的なギターを中心にうねる音像は正しくBig Blackなどとも繋がる。しかし、このバンドには確かなオリジナリティが存在する。

日本語の歌詞、そして非常に明瞭な発音は、この手のバンドには珍しい。ボーカルは絶叫すれすれで、時には咳き込む。楽曲によっては非常にドラマティックに展開し、1stでは8分を越えるものすらある。歌詞は寓話的なものが多く、孤独、閉鎖、絶望、断絶を想起させ、まるで世界の終末すれすれの刃先で高笑い、或は絶叫しているかのようで、非常にシニカルでもある。2ndでは更に若干の英語と擬音を加え、ボーカルは楽器的になり、ユーモアも忍ばせていた。特に1stではウエットなメロディが多く見られ、ドラマティックな展開と合わせて非常に感情的だ。2ndではその傾向は若干薄れたものの、2曲のアウトロをアレンジ違いにして組曲的な構成にするなどの手法は共通してみられる。

自分にとってはおそらく世間でのNirvanaと同じ位置付けにあるバンドかもしれない。ささくれ立ったサウンドから皮肉めいた世界と悲劇的なメロディが立ち上る。何故、このバンドが評価されなかったのか、全く理解が出来ない。

二枚のアルバムと一枚のライブ盤を出して、バンドは消滅した。特に解散の報は雑誌でも見られなかった。それがどうした。このバンドは最高だ。

「有」 (U.)

こんなにシンプルなバンド名はそうはない。花電車のベーシストだった横田によるバンドで、ここで彼はボーカルとギターを担当している。

初期は非常に破壊的なジャンクサウンドで、ノイズまみれの中、横田が吐き捨てるように歌い、絶叫する。花電車のねっとりとしたサイケデリアと比較すると何処か無機質でありながら抽象的で神学を思わせる歌詞。2ndでは破滅的なノイズを撒き散らしながら不穏な音の壁を張り巡らせた。ただただ圧倒される。

アナログのみの発売となったミニアルバムを挟んで発表された3rdは、2ndまでのイメージをがらりと変えた。元々、演奏はタイトだったのだが、このアルバムではノイズの放射は極力抑えられ、クランチーなギターリフを主体とした音像は、メロディック・デスメタル(Darkseedだとか)をも連想させる。しかし、初期の音にもあったサイケデリックな空気感は一貫しており、タイトさを増した録音によって意図的なリズムの「ズレ」を用いるなど、独特の歪みの中へと引きずり込んでいく。ボーカルもしっかりとメロディを歌い、骨っぽい声質と相まって見事なバンドサウンドを形成している。ストイックなリズム隊と神々しささえ感じさせるギターが導いたのは、轟音と静謐が同居する異世界。惜しくもバンドはここで解散してしまった。

横田はその後、世界一、終末に近いサウンドを生み出すバンド、Corruptedに参加(サポート?)したと云う報も聴いた。そういえば同じ関西だし、boredoms関連の人脈でもある。が、我が儘を云わせてもらえば、また自分のバンドを組んでほしい。有の続きを見たいのだ。


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