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創作の中から詩/詞のみを掲載したページです

2005-09-15 buzz budd

_ 「夢理」(ゆめことわり)

私の妹は七年前に殺され四年前に食されそして今まさに私が犯そうとしている
この腐れ死体に成り果てているのである。
名前は体から付けられた四文字で、名付けたその日に父母は両瞳を体温計に
てくりぬいて、大量に溜まっていた緑色の何かの温度を測り始めた為、結局、気
気狂と呼ばれるようになっていた。
そう云えば左肘の脇には、虫の卵が産み付けられていた。体の中にはその他に
も毛玉、キリギリスの足、時計の針、水銀、阿片、無数の鱗、血管につまっていた
針、皮膚の代わりに貼り付けられた旧約聖書など、壊死した体とそれらの物質
は違和感もなく、私は只、声を上げた。
あの時の温度は何度だったか、忘れていた。母に聞くと、眼球の代わりに埋め
たままで知らないと云う。因みに私の体温は42度7分。妹は14度1分だった。
激しい怒りと昂ぶりが襲って来たので、私は妹を本当の名で罵って、体温計を
抜いてやった。妹はそこで初めて、止まる事もなく涙を流していた。私は乳房に
貼られた旧約聖書を読んでやった。

_ 「アルミ殺人」

胸を掻き毟ると表出する脂肪塗れの自己愛
セックスするなら俺自身がいい
違和感を感じて嚥下するとそれは言葉だ
血液中を満たす俺以下の存在
叩き潰すなら先ず目の前の男を
              虚無でも何でもいい 鏡を手に取り、部屋に戻る
俺はお前じゃないから俺はお前を殺すしかない
母を父を姉を斬殺した後に、夜に溶けたお前を探して
お前は俺じゃないからお前は死ぬんだ
独り言を喋るお前、そんなに己が嫌いなのか
              断絶するカンバーセーション
              四散するコミュニケーション
              自滅するマスターベーション
良い具合に汚れ切った場所で、相応の俺が存在して、お前らを皆殺しにして、
愛するモノと暮らしたい。

_ 「ビームブレイド」

初っ端から死体の山で送るB級ポルノ
耐え切れず早送ると浮かび上がる砂塵
そこで俺は一度目の死。
トゥーマッチ  トゥーリブ
楽して人を殺すにはこれしか有り得ないと考える
ブリキ以下の存在感で咲き誇って放尿人生
誰も俺から逃れられぬと知れ。

切断に継ぐ切断は意味にすら及ぶ 既に人は人では無く、自壊すら許されぬ 何故なら俺は二度目の生。 トゥーヤング トゥーピス ガラスの向うで笑ってる肉に乱射すると、 取り零したスプーンの中にちっぽけな愛の歌 ぴいぽうらららら えるせるめるけれのるるううう あっはは一緒に歌ってくれ ぴいぽくすすすすっけん
若し君が分解の憂き目に遭い、その大事な物が懐から零れ落ちた時に、良けれ ば遺言をそこに貼り付けておいてくれ。俺はそれを大声で歌い狂い、飽きて忘 れて思い出し笑いにて消費してやる。その汚い物は、手も触れずに葬って思い 出したくも無い。

_ 「浅薄にて」(あさはかにて)

何時何時にもそのような夢を語る声が響く 
    飲み込まれぬ様に意を閉ざして 
        その時に忘れてきたのだ、左耳を 
不自由にて海岸に 
    そこにも置き忘れていた、六年も前の古いことば 
        口を衝く吃語は
越天人命無色即是  弥見御戸似非似非虚仮苔 越泉綺路義呂素 
絶望的に雄弁なり 
    再び辿り着いた砂浜に、 
流され打ち上げられた寺山 
忘れるな  今こそは  私の掌にある  沈む色をした  そのノスタルジア

_ 「螺旋律」

小汚ねぇ言葉で糞の様に垂れ流す
                                      善悪及び有象無象
偽者の名も着れぬ事を恥じるがいい
三日目には忘却の彼岸に漂着する
                                      真偽及び森羅万象
俺は旋律のある言葉を信じない

右に見えますのは虚言で造り上げました意味の斜塔。既に傾いているのは己の 所業が何事にも立脚していない所為であります。数十億の馬鹿面がそれを支 えて居ります。人柱と呼ばれるそれは直に塔と共に果て、泣き叫び乍ら本懐を 遂げるでありましょう。

_ 「空回るコーラル」

過去には賛辞を 
            現在には落胆を 
絶望すら空回る 
            「空回るコーラル」

何時か何処かへ何かを探しに行く 何時?何処へ?何を?見つかる? 虚言だよ、進む事すら出来ない 前も後ろも見えていない 左右に操られ 潰され
微塵も無い存在 存在ではなく概念 概念を紐解くと 腐りかけのケーキ 木端、先端、末端
大切な物は裏側にあり、 クズ籠を度々溢れさせる

_ 「971203」

耳、肉、ピエトロ  と三度唱える事により
その籠の中から脱け出せるとしたら、
私の声帯が震える前に忘れろ忘れろ忘れろ
寂には氏腺が詰まって居り、
決して沈黙を内包しては居ないのだ
両腕に有刺鉄線が絡んで解けないのなら
それこそ云うべき言葉が存在し、
伽藍と崩れるゴム製の魂に決別し、
自らの体とこころに27個所の間違いを見付ける。
だろう。
そうだ。
忘れるために。
けすか。
あうと。
いろどりを失う。
ろすと。
きみと。
終焉白書に火を灯す。
消し忘れて燃え盛る。
未だに白いままだ。
読むべき行間すら無く。
無く泣く亡く鳴く
そして忘れる。
耳と云う
肉という
ピストルと云う。
そしてまた、間違いを重ねるのだ。

_ 「ラジカリスト」

ラジカリストラジカリストラジカリスト
                        ノットオプティミスト
ラジカリストラジカリストラジカリスト
夢を見ると旗が燃えて居り、
目覚めると人形を刺す日々
殺人ぷわあん  内臓ふくうん
口いっぱいのミンチ
舌で掻き回して、血肉以外を吐き捨てろ 

唾棄、ゴー、フィン、走り出した
否非、エルス、フィン、背を向けた神体
ラジカリストラジカリストラジカリスト ラジカリストラジカリストラジカリスト ラジカリストラジカリストラジカリストオアノット 俺が終わる前に、 俺が始める。

_ 「光線」

俺は感覚のリピーター
売人にABCを教え
アジアの絶望をJETで越える
愛あるべしと諭し、
夢見る毎にウナされ、
何も無い掌を切断し、
身を投げて自決の手付き
頭を肉欲にめり込ますと、判るんだ
長い間、俺は光の中の光を探していた
信じていた者に妹を犯されながらも
加速して行く光の中に飛び込み、
そこにある光を、
光を
光を
全身を針の穴に通す
あなたを轢死した妊婦に縫い付ける
手に入れた大切なモノと、
絶望的に悲しい何かと、
零れ落ちた新しい命
誰か俺をネガに焼き付けてくれ
俺は光ってるか

_ 「理由なしの自決」

数時間ファック  死するべきファック
爾ゝゝゝ  耳に針を突っ込み  俺も飛ぶ 

落下中
イデオロギーの飛躍を抱え込み、意味から無意味へ 首の切断を免れ、瓦落多の中で立ち上がる 刺殺の挽歌を唄う老婆を叩き壊し、 更に増殖を続ける
落下中
眼下にファック アスホール 言語意識下で踏み躙る 肉×27648 空耳か。 ヒウ。
落下中
イデオロギー無き落下 人間空爆 爆雷回天 意味から無意味へ ファック
落下中
壊れた死神経 晴れ後自決 時々 皆殺し 70%の肉塊 28%の空気 残る全てに自決の念を詰め込んで
落下

_ 「虚飾」

壊せ  めまいを
許せ  俺達を
歪む  煌めきが
途轍もなく悲しい

全てを取り外しました 皮も剥ぎ取りました 感覚も無害です それで救われるのでしょうか
刻む、この体に 耐え難い色と形 骨も換えますから 許してください
云ってる側から腐れ落ちる 鼻と足と耳と中指 腐れ人間だ、はは 始めから終わってるぜ

_ 「文鳥」

青白い迄に火照る顔を晒し
  日が沈む迄、白痴面を被る
    途方も無い自我に潰されて
      蟻の如き所作に気が狂れる
籠は何時でも開け放しで
  それでも帰らぬ理由があるのか
    立ち所に失って行く
      全てを取り零して終う
        別れも謂えずに八ツ裂き
          楽な消え方
            同時に楽な消し方。 
目の前の開かれた扉に 
  自らの手招きを映して 
    そして、 
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_ gato (2005-09-15 03:01)

おそらく大学卒業直前から就職直後くらいまでの作品。例のバンド向けに書いたものもあるが、基本的には日記のように書いていた。環境の変化が書かせたものなのだろうか。


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